6月15日。
日付的には昨日になってしまいましたが、有原栞菜さんの16回目の誕生日でした。
多くのファンサイトのみなさんがこの誕生日へコメントをし、
お祝いメッセージ企画を展開されていました。
願わくば、そのすべてが栞菜ちゃんの元へ、すぐさま届いてほしいと思います。
愛を送っている連中がどんなんかは別にして(オイオイ)、
愛され続けることは、女の子にとって大きなエネルギーだからです。
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有原栞菜は、℃-uteが℃-uteとして機能してから半年後に加入した、いうなれば追加メンバーでした。
同じハロプロキッズという集団(グループではない)から生まれた双子グループ・Berryz工房との最大の違いは、これに尽きます。
じつは、その一点において、「純粋キッズ至上」とも言える主義を掲げる人たちから栞菜は攻撃の対象とされてきました。
曰く「栞菜イラネ」
曰く「不要だろ」
曰く「握手会の対応が悪い」
曰く「無愛想」
……まったく、彼らは何様でしょうか?
そんな声や、雰囲気を、カンちゃんをはじめメンバーたちが感づいてこなかったとは思えません。
しかし、そんな風評を跳ね返すように、有原栞菜は常に有原栞菜であり続けてきました。
喜怒哀楽激しく、いつも明るくて、誰よりも涙もろく、とってもやさしくて、愛理の笑いのセンスには厳しくて、
そして誰よりも℃-uteが大好きなままの。
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Q「ハロープロジェクトに入ってよかったことは?」
A「℃-uteのメンバーになれたこと。これは本当にうれしかったです」
…これは、エッグから昇格したからじゃなく、℃-uteだからうれしかったんじゃないでしょうか。別のインタビューで、加入当時のことをこう言っていましたから。
「年は近くても、みんなは私と違う何かを持っているのも感じてました。それに、馴染めるかも心配で。でも℃-uteだったから、私は馴染めることができたんだと思います。それは、同じ気持ちを持って進んでいけると思ったから」
…℃-ute加入から1年半近く経ってから、栞菜は第一回の新人公演に参加します(℃-uteコンサート「ゴールデン初デート」の後!)。
これにはモー娘。8期・三井愛佳、ジュンジュン、リンリンも参加しています。彼女らはエッグではないですが、栞菜ともどもステージキャリアの不足を補うためもあったのでしょう。
メジャーへ羽ばたく子をうまく使って(ダシに)、エッグにスポットを当てるという意味もあったかもしれません。
その終演後の楽屋に矢島舞美と岡井千聖が遊びに行ったそうです。「栞菜、見てたよ!」と。
栞菜は二人を見た瞬間、それまでエッグの仲間と楽しく感想を言い合っていたのに泣き崩れたそうです。
曰く、「あぁ、ここが一番私の落ち着く場所なんだなって思ったら…(照笑)」
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ちなみに僕はキッズ至上主義ではないので(そもそもソコに思い入れがない)、
栞菜を追加メンバーだと思ったことがありません。最初から最後まで℃-uteです。
℃-uteを初見だった、さいたまスーパーアリーナの時から、すでにいた子だし。
ただ、僕にとっての有原栞菜とは、「違和感に近いレベルの強い存在感を感じる」女の子でした。
ネガティブに聞こえますね。別に嫌いとかじゃないんですよ。
えぇと、なんつーか、ああいう系統の顔、例えるなら田村えり子的な顔立ちなんですが、あれ苦手なんです。
ま、顔はともかく、なんか不思議な存在感があるなーと思ってました。
ザーッと7人(当時は8人)を眺めた時に目を惹いたんですね。
苦手な顔立ちのせいもあるかもしれないけど…。
あと、発言が極めて少ない。
あまり前に前に出てしゃべったりしない、というにも引っかかったんです。
(今思うと、栞菜は周りに気を使う子なので遠慮してたりしてたんでしょうけど)
その時は「大丈夫なのか!この子は?」とか思ってましたね。
とにかく引っかかる子でした。
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えー途中です。また追記します。
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つんく♂がメンバーを選出するときには、「現時点での完成度」よりも、
「ちょっと欠けている点がある子」や「落第点だけど、強い印象のある子」を選ぶことが往々にしてあります。
モー娘。の2期、5期、6期、8期などは端的な例だし、太陽とシスコムーンもそうでした(ASAYAN世代~)。
あとメロン記念日なんて、最初はリズム感がむちゃくちゃ悪かったそうです。
一度オーディションで落ちた藤本美貴をソロにしたのは、なぜなのか?って、そういうコトっすよね。
そう、彼女たちは選ばれた。そして成長をした(させた?)。
やる気があれば、場を与えれば、伸びしろは無くても人間は伸びる。
きっとつんく♂はそう信じているんだと思います。
ま、前述のメンツが今どう成長してるのか。実績がモノ言ってますね。
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はっきり言えば、栞菜はそういう存在だったんだと思うんです。
そりゃそうです。積み上げてきたレッスンの期間が旧℃-uteとは違います。
でも、きっと、だからこそつんく♂は栞菜を℃-uteに入れたんじゃないかと。
仲良しグループのまま、悔しさという想いを抱えたグループのまま、レッスンをまじめにまじめにやってきた優等生のまま、それだけじゃ駄目だと思ったんじゃないかと。
栞菜を入れることで、仲良しは仲良しのまま、その良さが内に向いてるだけにならなくなったんだと思います。
新しいメンバーの前で、悔しさだけをバネにしてきた、とは見せられないと思います。
自分のことで精一杯のクソまじめな優等生たちは、転校生がくることで他人を思いやれるようになったんだと思います。
なによりも、栞菜はハンデをものともせずに伸びる、そう確信していたんでしょう。
そして、7人時代の℃-uteに足りなかったものを、栞菜は持っていたんじゃないでしょうか?
それが「何」かは具体的にはわかりませんが、
もしかして、僕が感じる「違和感に近い存在感の強さ」とは、それが原因なのかもしれません。
だからこそ、アンチが生まれるのかもしれません。
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小学生の時、嫌いだった女の子いませんでしたか?
その子のことって、好きな子よりも良く見てませんでしたか?
気に食わないから見てしまう。
一挙一動が気になる。
…そんな感じ。
[いいですね]
なるほど。
ファンにすら、苦手を内包させたまま、箱で推させる℃-ute。
違和感で有れ、未知数な魅力に昇華させる
無限の可能性を持った7人。
ファンも、共に成長させてる稀有なアイドルなのかも知れん。
とか思いました。
投稿情報: ロー | 2009/06/17 04:51
>ローさん
あ、言葉が足りなかった。
栞菜自体は苦手ではないんですよ。
なによりもタレントは顔変るし。栞菜は顔変ったし。
ただ印象の強さはずっと変りませんね。
バスツアーの時のライブとか、結構栞菜を見てました。
僕が箱で推していける要因は、きっと栞菜の話(完結編)を書いたら、わかるのかもしんない…それこそ自分でも。
投稿情報: 尾上@地底探検隊 | 2009/06/17 10:30