2009年6月6日中野サンプラザ。真野恵里菜デビューファーストコンサート。
応援企画フレンドパーティーとかには、余さず参加しただけに、
否、エッグの頃から「くる!」と言い続けて来ただけに、
「ここは見なければならない!」という強い意志の元、参戦しました。
しかしながら、先週行われた「はじめての経験」シングルイベントの惨憺たる内容と状況に、
正直、彼女を取り巻く現状というものに、げんなりしていたのも事実で…。
2009年5月30日YOKOHAMA BLITZ 「はじめての経験」シングルイベント。
自分のくじ運の悪さはすでにネタ級ですが、最下手最後尾(一番後ろの端っこ)ってのは、どうにもこうにも。
多少高台なので、見えやすいってのはありましたが。
で、周辺がまぁエッグヲタだけしかいない。
ていうか、会場の5割はエッグヲタ(目測)。
席には着かない。握手マナー悪い(後述)。応援する姿勢も悪い。
あまつさえヌルくて、同行者に「今日S/mileage歌うんじゃないですか?」とか、
まぁトンチンカンなことをしゃべるしゃべる。でかい声で。うぜぇ。
あのな、お前の願望を「ありえそうなコト」に変換すんな! 今日はまのえりの日だぞ。
イベント内容も、無料イベントだとしてもひどい質でした。
司会無し。ゲームコーナー的なもの無し。時間短い。
歌って、真野ちゃんMC、歌って、MC、ちょっとエッグ紹介、歌って、MC、終了ー。
あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。
℃-uteやBuono!と比較するのは悪いけど、でも、あっちはやってるよゲームコーナーとかさ。
まぁ予算無いとか、あるんだろうけど。
だったら福田花音あたりはべしゃり達者だから、あれと二人でトークするとかさ。
まぁエッグを前面に出したくないなら、真野ちゃん一人でできる「何か」をやらないと。ピアノ独奏でもいいさ。
で、握手会だ。
光速なのは慣れました。もういいです。
ただ、握手で粘る馬鹿に対する処置を、いいかげんやって欲しいものです。
引き剥がすのは、粘る人に対して。
誰かが粘ったせいでその後の列を早く流すために、渋滞してしまった人まで引き剥がすのは違うだろ?
なんのためにあんな無駄にスタッフ置いてんだ? そもそも渋滞するとかありえないだろ。
握手状態でとまるならまだしも、あぶれて待ち入るとか!
真野ちゃんのイベントで、真野ちゃんの握手会でしょ?
エッグの方がファンががっついてる状況って真野ちゃんに失礼だろ?
もうげんなりです。エッグヲタには関わりたくないや。
少なくとも握手会は今後考えることにする(℃は別で)。
まぁそんなこんなで、テンション低いわけですが、そろそろ新人公演に出かける時間なので、また深夜追記の嵐で!
というわけで、真野恵里菜コンサート。
結果から言いますと、ハロコン初の汗をかかないまったり風味でした(M氏・談)。
トークもまったり、歌もまったり。
大変なのは、ピアノの出ハケやら、暗転のたびにセットチェンジをするスタッフさんという。
なんかね小劇場の演劇みたいでしたね。
ま、ある意味予想通りでしたが(笑)。
冗談抜きで、クラシックというかピアノコンサートみたいなのでやりゃエエやんと思ってたので。
とはいえ、メジャーシングルはポップチューンなので、楽しく踊って歌ってなんですけど。
いつものハロプロのような、ロック気味なジャンプしまくりーのみたいなのではないですからね。
しかし、後藤真希の『スクランブル』がいちばん盛り上がったというのは、問題があって(笑)いい感じでした。
で、最後の最後の挨拶で、真野ちゃんの瞳から涙がキラキラーーーーッと。
達成感と充実感と安心と感動と感謝。
いろんなものが一気にグワーと来たんでしょう。
女の子の涙。やぁ、いつ見ても、何度見ても、キレイなものはキレイです!
今回、現場(というかアイドル)初参戦の人と、現場二度目の人と、玄人のMさんの計4人で見たのですが、
みんな一様に「かわいい!」「すごい!」を連呼。
初体験のコンサートって、やはりびっくりするんですね。
「これでおとなしい部類なんですか!?」とか言ってたし(よし、Berryz連れてって死んじゃうぞ)。
アイドルというものをいかに世間が色眼鏡で見ているのか。そのひとつの証言だと思います。
会場の応援のボルテージ。ダンス&歌のパフォーマンス。
キラキラフワフワでかわいい~だけじゃない高い高いエンタメ力。
そんなギャップに驚くんです。「なんだアイドルっつっても本物じゃないか!」って。
21世紀にも稀有な80年代型純粋アイドル真野恵里菜。
とにもかくにも船出しちゃいました。
僕は、彼女こそがハロプロのメイジャー復権への足がかり、突破口だと思っているのです。
モーニング娘。には、積み重ねた栄光の歴史が、絶対のネームバリューがある。
Berryz工房と℃-uteには、若さと、失われないフレッシュさ、なによりも数々の賞を取った実力がある。
しかし、その3チームとも、今メイジャーでしょうか? テレビに登場する回数は週何回でしょう?
メイジャーとは、僕は大衆化することだと思います。レコードの流通の話じゃないです。
大衆化が悪いとか良いとかはともかく、
でも自分の好きな良いモノをみんなに知って欲しいと思うのは、普通だと思うのです。
ハロプロとかモー娘とかいう単語を聞けば、「もう流行ってない」的な古物を見るように後ろ指を指す。それが世間。
たしかに一時代を築いてしまったハロプロ=モー娘。がそういう目で見られてしまうのは、いたしかたないかもしれません。
でも、今であってもモーニング娘は現役のチームで、
黄金期のメンバーはいないけど、それと遜色のない…否、それ以上のパフォーマンスで活動しているのです。
世間はそんなことを知りません。
「コンサートを見てさえくれれば、ハロプロのすごさと楽しさ、すばらしさがわかるのに!」
そんな風に思うファンの人も多いでしょうね。
でも、そもそも世間は見ませんし、見れません。見るという気持ちがありません。
いくら新曲のプロモーションでテレビにゲスト出演しても、世間は興味を持ってくれないのです。
飽きているのです。モーニング娘。という名前に。
これは、2007年レコード大賞最優秀新人賞を取った℃-uteであってもそうでした。
2008年は権威ある賞を取ったことを十全に活かしてアピールしなければいけなかったのです。
それをしなかった(足りなかった)。
事実、「LALALA幸せのうた」の時のテレビ出演は、いつもの音楽番組だけでしたから。
あと地方のラジオ局くらいなもんで。「めぐる恋の季節」ではバスまで仕立てたっつーのに、この力の入れなさ加減。
加えれば、賞を取ったくらいでは、まだインパクトが足りなかったのかもしれない。
7人グループというハロプロ的フォーマットが古臭い印象を与えてしまったのかもしれません。
はっきり言うと、モーニング娘。が持っている、世間のネガティブイメージと重ねて見られてしまったのでしょう。
それ以前に、ちょこっとテレビに映るくらいではメイジャー化ではないし、
ファンが喜ぶだけで、プロモーションにもなりゃしないのです。
℃-uteはメイジャー化を失敗しました。
反してBerryz工房は、「ジンギスカン」という、ファンはまったく期待してなかった曲で、
アジア新人音楽賞を受賞し、さらにクイズ番組の1コーナーを担当することができました。
ジンギスカンのプロモーション時期が終わってから、というオチが付いてますけど。
なにはともあれ、毎週テレビに出れたということで、Berryz工房はかなり知名度を上げたハズです。
メイジャー化しかけたんですね。そうこうしてたら件のクイズ番組終わっちゃいましたが。
で、真野恵里菜です。
彼女はハロプロ勢としては久しぶりにMステへ出演しました。
そのときの紹介で、彼女に「ハロプロ」という冠はつきませんでした。
これが意図的なものだったのか、偶然だったのかはわかりません。
僕はこれは正解だったと思います。
彼女はそのビジュアル一発に、ものすごい説得力を持っています。
純粋な瞳の輝きには、おっさんが確実にメロメロになります。
それこそ、アイドルに興味無い人(主におっさん)でも、写真一枚見せたら鉄板で食いつきます。
今回の自分の例ですが、実際写真だけでコンサートに来させましたからね。
真野のこの突破力は、ハロプロメンバーのほかの誰も持っていない力です。
正統派のドたぬきアイドル顔。笑う声は「うふふふふ~」。ピアノ弾き語り。
…いや、まったくもって、すごい性能なんです!(心底感動してる)
いつまでもいつまでもメイジャー化が図れないハロプロが、
一転突破で世間に逆襲を仕掛けられる高性能秘密兵器。それが真野恵里菜です。
いうなればガンダム。
戦い次第では、このジオンに占領されまくった戦局をひっくり返せるでしょう。
インディーズデビューからピッタリ1年で初コンサートを開催。
まさにプロトタイプによる試験時期が終わったのだと言えましょう。
9月。コンサートツアーが始まります。
奇しくも0079年9月は、ガンダムが立ち、ホワイトベースで旅立った月です。
真野恵里菜は、生き延びることができるか!?
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