【JUMP】
JUMP JUMP JUMP JUMP 高く
JUMP JUMP JUMP JUMP 熱く
JUMP JUMP JUMP JUMP まさに
JUMP JUMP JUMP JUMP キュート
いつまでも/あきらめない
悲しみなら/時間 [とき] に消えるから
限られた/この人生 [みち] を
楽しまずして/何を知るのか
負けなんて認めない/私が決めるから
最後は絶対/笑ってやる/やる
この地球 [ほし] にルールがあり
だからこそ/慈しみ合う
悲しみ/微笑/未来へ語り伝えたい
未来は/いつも此処にある
JUMP JUMP JUMP JUMP 高く
JUMP JUMP JUMP JUMP 熱く
JUMP JUMP JUMP JUMP まさに
JUMP JUMP JUMP JUMP キュート
好きこそが/上手なれ
だからいつまでも/続けられる
ご近所の/おじいちゃん達に
いろんなことを/教わりたい
お腹が減った朝も/勉強した夜も
どれもこれも/自分の青春/青春
この地球 [ほし] に涙があり
だからこそ/優しくなれる
何にも/変えがたい/生命の神秘の中に
未来の/希望が/託される
この地球 [ほし] にルールがあり
だからこそ/慈しみ合う
悲しみ/微笑/未来へ語り伝えたい
この地球 [ほし] に涙があり
だからこそ/優しくなれる
何にも/変えがたい/生命の神秘の中に
未来の/希望が/託される
JUMP JUMP JUMP JUMP 高く
JUMP JUMP JUMP JUMP 熱く
JUMP JUMP JUMP JUMP まさに
JUMP JUMP JUMP JUMP キュート
//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
なんつってもコンサートのド定番曲。
絶対盛り上がるクライマックスのための一曲、それが「JUMP」です。
メジャーデビューシングル「桜チラリ」のカップリング曲でありながら、ファースト単独コンサートではオープニングを飾った名曲中の名曲。
℃-uteメンバーをして、「あれ?シングル…じゃないっけ?」「いつも歌うから、なんかカップリングって感じがしない」と言わしめたほど、とても身近な思い入れがある曲です。
いきなり結論から言いますが、
この曲はメジャーデビューした℃-uteへの、つんく♂からのメッセージというか、お祝いの曲なのだと思われます。
そのエッセンスは1コーラス目に詰め込まれています。
んでは、歌詞を読み解いてみましょう。
JUMP JUMP JUMP JUMP 高く
JUMP JUMP JUMP JUMP 熱く
JUMP JUMP JUMP JUMP まさに
JUMP JUMP JUMP JUMP キュート
■いきなり明白です。
「キュート」とグループ名を入れ込んで、お前ら、高く、熱く、飛び跳ねろ!という願いです。
ちょと「LOVEマシーン」の「モーニング娘。もWOWOWOWOWOW」ってフレーズを思い出しますね。
いつまでも/あきらめない
悲しみなら/時間 [とき] に消えるから
限られた/この人生 [みち] を
楽しまずして/何を知るのか
■2行目の「悲しみ」。
これは村上愛との別離の悲しみです(断言)。
でも、それも時間とともに消えてゆくよ。大丈夫だよということです。
なぜなら、3行目の「みち」と読ませる「人生」に答えがあります。
これは進む道(人生)を違えた同士であっても、それぞれが選んだ道を進もう。ずっと悲しんでいても駄目なんだ。ってことだからです。
最後の「何を知るのか」。ここがちょっと難解です。
すぐ前に「楽しまずして」とありますから、人生を楽しまないと何にも知ることができないよ、という意味と取れます。
「何」でしょう?
それは「いつまでもあきらめない」ことの結果です。
そう、1行目の「いつまでもあきらめない」、じつはこれは次段にかかって、そこで意味が解明します。
負けなんて認めない/私が決めるから
最後は絶対/笑ってやる/やる
■「負け」とは何か?
これはBerryz工房に選抜されなかったこと。Berryz工房がデビューしたこと。そのコンサートを見たこと。
有名な逸話ですが、ベリ選抜から余った7人(当時)は、みんなで話し合ったそうです。自分たちがこのままでいいのか、と。そしてマネージャーさんにお願いして、週に一度あるかないかだったハロプロキッズ用ダンスレッスンを、できるだけ多くしてもらったのだとか。もちろんみんな参加したそうです(さらに振りの覚えが悪かった矢島舞美は、個人的にスタジオを借りて復習したそうですが)。
ここで前段1行目がかかってくるんですね。
「いつまでもあきらめない」。
そして「負けなんて認めない」と断言し、
さらに「私が決めるから」と言い放つ、強い意志と負けん気。
努力を続ける非ベリキッズ7人を見続けて、つんく♂はそう捉えたのです。
℃-uteがここまで来たのは、本当にBerryz工房のおかげなのです。
僕らの目には見えてなくても、レッスンスタジオで、コンサート会場で切磋琢磨し合い、お互いを認め合い、刺激し合ってきたのです。
だからこそのライバルなのです。
そんで最期のフレーズ「最後は絶対笑ってやる」。
ずっと過去形だった歌詞の中、ここだけが未来への希望として書かれてます。
込められた想いは勝利。
なにをしてどう勝つのかは良くわかりませんが、℃-uteへ寄せたつんく♂の期待のほどがわかるというものです。
この地球 [ほし] にルールがあり
だからこそ/慈しみ合う
悲しみ/微笑/未来へ語り伝えたい
未来は/いつも此処にある
■ここらへんは、わりと手癖で書いてるなーという感じですね。
身の周りの話から、一気に地球規模の未来へと風呂敷を広げる。
つんく♂がよく使う作詞方法です。
が、ここで「未来」という言葉が2回でて来ます。
至近距離で同じ言葉を使うのは、詞の印象が単調になったりするので、あまりやらないコトだと思います。
さして強調するというほどでもない「未来」なんて言葉がなぜか?
ここで、一回目の「未来」と二回目の「未来」の意味が違うとしてみましょう。
一回目の「未来」は、「悲しみ」と「微笑み」を「語り伝える」ための時間で、
二回目の「未来」は、物質(?)です。
ちょっと「悲しみ」とかあるだけで、村上理論(めぐネタを持ち出すとなんでもツジツマが合うようにまとまることから、今、名づけた造語)を持ち出したくなるトコですが、すでにめぐネタは使っていますね。
しかも、「未来」と先の時間を歌うのに、過去の人の話をいつまでも持ち出すのは、いささか湿っぽ過ぎるでしょう。
では、どういうことかと言うと、この一回目の「未来」には、これから先の℃-uteに起こりうるだろう試練、いろんな「悲しみ」も「微笑み」も、全部忘れずに抱えていくんだぞ!って覚悟の意味が込められていると思うのです。
では二回目の「未来」。いつも「此処にある」と言っています。
これは単純に、7人の可能性ではないでしょうか?
悲しみも微笑みも既に知ったグループ。
慈しみも優しさも既に知ってるグループ。
だからこそ、「希望が託される」のです。
そして、無限の未来へと飛び跳ねろ! そう歌っているのです。
「JUMP」はそのアップテンポなノリと、飛び跳ねる振り付け、なにより明るい歌詞世界に目をひかれがちですが、
じつは「悲しみ」というフレーズが何度も出てくる歌なんです。
悲しみを乗り越えて、苦労して、努力して、やっとつかんだメジャーデビュー。
そのお祝いの歌だからこそ、最初の単独コンサートの一曲目に歌ったのですね。
エエ話やなー。
この仮説(?)があってるかどうかは、つんく♂にしか正解がわかりませんが、
そんな想いがあったのだ、と思って、もう一度「JUMP」を聞いてほしいな、そう思うのです。
「誰に」って? …世界中の人にだよ、バカヤロウ!
最近のコメント