モーニング娘。の新曲「なんちゃって恋愛」を聞きました。
「泣いちゃうかも」みたいな雰囲気、ゆったりした「抱いてHOLD ON ME」つーか、「Do it Now」っぽいというか。
まぁ、「しょうがない夢追い人」とそっくりでした。
要するに歌謡演歌。
良い曲だとは思います。
中盤のラップが破滅的過ぎて、まったく必要じゃないのは大問題だけど。
いまどき、ラップて!
あのー、いささか同じ傾向の路線が続きすぎなんじゃないでしょうか?
同じ方向性で作れば、またオリコン1位とかなんですかね?
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あとの更新は、夜!
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ハロプロで一番知名度のあるモーニング娘?
彼女らによってハロプロすべての評価が変わってきます。
モーニング娘。は、ハロプロすべてのチームの顔なのですから。
だからこそ、矢口やミキティはスキャンダルをもってして脱退したのです。
「顔」なればこそ、すべての後輩グループの手本であってほしい。
歌唱力。パフォーマンス技術。タレント性。
生き方。
世間の評価。
モーニング娘。が躍進してこそ、ハロープロジェクトは再び繁栄するのです。
逆説的に言ってしまえば、今現在、繁栄していないのなら、それはモーニング娘。のせいなのです。
なぜなら!
真野恵里菜がどれだけ推されても、℃-uteにいくら実力があったとしても、Berryz工房にテレビレギュラーがあっても、
モーニング娘。の知名度には絶対勝てないのです。
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前作「しょうがない夢追い人」は、オリコン1位を獲得しました。
ダウンロード全盛の今の世において、オリコンにどこまで権威があるかは置いといて、
やっぱりそれでもオリコンの1位なのです。
これは誇るべきことであり、すばらしいことです。
℃-uteがレコ大最優秀新人賞取った時よりも、規模的には大きく報じられました。
これが知名度の力です。
だからといって、同じような曲を連続してリリースすることは、どうなんでしょうか?
「歌手」として。
デビューしたての氷川きよしは、「箱根八里の半次郎」、「大井追っかけ音次郎」と、2作連続で同じ傾向の曲を出しましたよ。
これは、演歌歌手としての地盤を築くためだったから、と思うわけです(当時はまた旅モノの歌なんて絶滅してたので、すごく新鮮で話題になった)。
でも、モーニング娘。は、このメンバーになってもう2年です。
いつまで地盤を築いているのでしょう?
いや、僕から言わせればできた地盤の上に乗っかり続けてるだけです。
高橋愛の歌唱力と、田中れいなの声の個性に。
最近は、この二人の掛け合いという、地盤だけで曲ができています。
(艶っぽいミキティの声があった頃は、むしろれいなの声は子供っぽい使われ方で、そういう意味でバリエーションが無限大だったのに。)
他のメンバーはワンセンテンスだけのパートや、「uh-n」といったフェイクが主です。
高橋愛のしっとりしつつも強い声の響きと、田中れいなの伸びる乾いた高音。
明るい軽いテンポの曲よりも、暗めでミドルテンポな曲のが活きる二人です。
事実、「女に幸あれ」みたいな跳ねた曲の場合、愛ちゃんのパンチの強い声が主で、れいなの高音は活きず、パートも少なかったです。
「みかん」「リゾナントブルー」ときてた頃は、まだ楽曲にバリエーションを出してましたっけ…。
この2曲は、愛ちゃん&れいな体制への移行期で、れいなのパートは実は多くないのです。
ていうか、つくづく思ったのは、愛ちゃんは歌の表現や声の音色がワンパターンだな…って。
おっと、愛ちゃんヲタからは怒られそうですね。
んで、「ペッパー警部」はともかくとして、
「泣いちゃうかも」
「しょうがない夢追い人」
そして「なんちゃって恋愛」と、同じような世界観を持つ路線の3曲では、
メインが愛ちゃんとれいな、という強固な体制が完成してます。
オリコン1位を取れば、ニュースになるでしょう。
モーニング娘。 が、いまだ健在であることを世間へアピールできるでしょう。
でもそれと、同じような楽曲をリリースし続けることは、まったくイコールじゃありませんよね?
「歌手」であることの体裁を守るために、安定した地盤であるメインボーカルばかりで歌いやすい楽曲を乱発することは、
逆説的に「歌手」モーニング娘。の力の無さを露呈させはしないでしょうか?
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一般性がなく、旬が過ぎてても、彼女たちは変わらずモーニング娘。なんです。
確実に多くのファンに感動を与えられるライブができる。
それはとても素晴らしい事で、他に変えるモノが無い、絶対の存在なんだと思います。
しかしながら、対世間というものを見たときは違います。
クイズ番組やバラエティで活躍する道重さゆみのが、どれほどのイメージアップになっているか!
クソトーク番組「美女放談」での、田中れいなの常識の無さは、なんと力強いキャラクター性なのか!
月島きらりを卒業して尚、「おはスタ」で元気パワーを発散できる久住小春は、なんと輝いているか!
いつもと同じ曲を出して、いつもと同じコンサートをしてるだけでは、いつもと同じファンが買うだけです。
彼らに複数枚買わせて取った1位の価値とはどれほどのものなんでしょうか?
「歌手」モーニング娘。にこだわる前に、後ろを振り返っていただきたい。
Berryz工房が、℃-uteが、真野恵里菜が、S/mileageが、ハロプロエッグたちが、背中を見て、全力で駆けています。
ハロープロジェクトを牽引する立場のものがすべきこと。
1位を取ること、紅白に出ること、アメリカで歌うこと、それだけでは無いハズです。
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あんなに素晴らしい個性たちが殺されている、
「歌手」というカテゴライズにどんな意味があるのでしょうか?
[いいですね]
まぁ概ね尾上さんのおっしゃるとおりだと思いますが、基本的にプロデューサーつんく♂の考えでやっていることなので、仕方ないですよね。彼女達が悪いわけではないです。そんな個性だから悪いのだ!と言われればまぁどうしようもないですが…
高橋、田中を中心としたスタイルに偏重していると思いますが、そういったら℃-uteだってシングルでは矢島、鈴木を中心としたものばかりだと思うし…娘もアルバムでは各メンバーの個性を出しているわけで、人の使い方はそれほど間違っていないと私は思います。
歌謡演歌が続いていることは私もガッカリしてます。ですが、今回はかなり小春ちゃんをフィーチャーした歌割りになっているし、変なラップもおかしいとは思いますが、そもそもそういう変な面白さだってハロプロに求めているものの一部だと思うので、そんな深刻な事態のようには私は思いません。
尾上さんは基本的に「高橋愛をどうしても愛せない…」ってことにつきるのではと思います。それはぜんぜん問題ないと思います。
このコメントでご気分を害したらごめんなさいね~
投稿情報: ドングリーズ | 2009/07/10 09:07
「みかん」は結構、好きな曲ですが、他をあまりにも聴いた事が無さすぎて…難しい問題ですね。
クソトーク番組って(汗)
言うよねぇー(笑)
投稿情報: ロー | 2009/07/10 12:12
【要するに、頼むよつんく♂】
>ドングリーズさま
気分はまったく害しませんよ(笑)。
高橋を愛理に、田中を舞美に変えても、まったく筋がとおるんですから。
そこは自覚しておりますってば!
例えば、亀井さんとなっきぃは、ある意味で相似形だと思うのです。パート割の不遇感とか似てる。
さゆみんは岡井ちゃんに近い。決め台詞で歌を締める役割りとか。
ガキさんはマイマイかなー?
(そのほか、℃-uteを擁護することなら、いくらでも言えるけど、言わない★)
多分、つんく♂の中で、そういうキャラクター別けになっているんでしょう。
そういう意味で、(あえて言及しませんでしたが)Berryz工房のバランス感覚というのは、うらやましいというか、すごい!
ただね、その個性を保守的に偏重しすぎる、今の「ハロプロというもの」が持つ閉塞感。
そこがそのまま問題なのですよ。
娘さんたちの個性というものは、書いてますけど、本来はすばらしいのに、
「なぜ、そこを伸ばさないのか!」という、届きっこない提言ですから★
そして、高橋愛問題。
そうなんですよ。
冷静に見ても美人だし、歌もうまいし。アイドルとして愛でるには、まったくなにも問題を感じない…ハズなのに。
これっぱかしも好きじゃない。好きになれない。その理由が自分でもわからないんです。
あ、高橋さんが好きじゃないからと言って、モーニング娘。そのものを嫌ってるわけじゃないんです。
ただ、グループ歌手としての魅力が薄くなってしまっていることへの危惧です。
グループとしての個性が、僕には見えていないことへの不安です。
いまのままでは、歌謡演歌がモーニング娘の個性になってしまう。
アルバムでの内容の問題ではなく、対・世間への問題なんです。
あとね、娘。がそういう道をたどると、続くグループもそうなっちゃうんじゃないかという、不安が…。
つか、℃-uteにはその気配がすでに濃厚なのよね(涙)。
投稿情報: 尾上@地底探検隊 | 2009/07/11 00:03