ラジオ音源ではありますが、真野ちゃんのアルバムから「遅咲き娘」を聞きました。
「ベタベタなアイドルポップスで行くんだ!」という、プロデュースサイドの明確なビジョンを感じる良曲でした。
こういったイメージ戦略がしっかりあるアイドルは、久しぶりですなー(つかアイドル歌手というジャンル自体が久しぶりだろう?)。
まったくもって、こういう戦略がどうして後藤さんの時にできなかっ…(以下略
話を戻しまして、この「遅咲き娘」、なんというか耳ざわりの良いサウンドでして。
ありていに言って聞いたことのあるようなメロディがチラホラ★
で、あれこれ調べたら、つーか、「I‘veでこんなんあったなー」と直感的に思って調べました。
で、「You're my treasure」に似てます。サビのとこのあがり方とかね。ちょっと。
I‘veつうのは、美少女ゲームとかアニメの主題歌なんかを数多く手がける音楽プロデュースチームでして、まぁ「電波ソング」のアレとしては、そっち方面業界でめちゃくちゃ有名です。
I‘veの楽曲は、じつは電波ソングに限らないのでして、トランス系なポップスあたりはかなり良いのです。ダークな雰囲気のバラードも佳曲多いです。
まぁー言うてもアニソンなんですけどね、いわゆる。
じつは、真野恵里菜の持つ独特の声質ってのは、アニソン曲にかなりハマるんじゃないかと思ってたんです(ここらへんは能登有沙に対してもそうでした)。
c/wの「ハッピーバースディ・ママ」の時の、オールディーズもどきなアノ曲をすっとんきょうに歌ってたあたりで。ええ。
「LOVE&PEACE=パラダイス」とか、「ピラッ!乙女の願い」の歌いこなし方とかでも、いろいろ。
と、そのなんとなく思ってたのが、これでわりと確信になったわけです。
★
イメージ戦略ですから80年代的な世界観も全然良いのです。なにより似合ってるし。真野ちゃんあのビジュアルだからねー。
しかしですね、いずれそういった路線から脱却を図る時がやってくるわけで、その時に前にある道はアニソンってのもあるかな、と。
アニソン業界って売れてるけど、楽曲的にはウンコ…凡庸で悲しい限りだからなー。
それこそ水樹奈々あたりの曲とかは、アニソンってよりは単にフックの無いアイドルポップスだし。JAMプロとかさ、ハードロック「調」なのにキャッチーさのカケラも無い曲&詞で、よくみんなあんなんで熱狂してるよね。サビであそこまで盛り上がらないロックなんて聞いたことねぇよ。
ファンは優しいね~っつうか、世の中に溢れている他の曲を聴けよ、馬鹿オタクどもは。パフュームもどき曲で喜んでんじゃないよ、まったく。
おっと、本音大会になっちまった。
だからね、真野ちゃん…つーか、ありていにいってハロプロ勢がアニソン界に付け入る隙はクサるほどあるわけです。
ただし、コンポーザーがつんく♂じゃなければ、ね。
アニメの主題歌ってのはね、詞にそういう言葉を入れれば良いってもんじゃないんだよ「流星ボーイ」。あれではただのクソタイアップ曲です。「主題歌」ではないです!
とか言ってたら、来年2月発売の真野ちゃんの新曲が、つんく♂作曲でした。
もうさーーーーーーーー、もったいないお化けが出るよー。いろんな意味で。
真野ちゃんの方向性としては、この時代遅れ路線で大賛成なのですが、それにしてもインパクトがイマイチなのかもしれませんね。
2010年は、なんか、歌で残る仕事をしてほしいものです。やっぱりアニソンはありでしょうね。NHK教育とかも合うと思うんだけどな~
でも~なかなか難しそうだなぁ。
新曲、つんく作曲は合わない気もするけど、まぁ聞いてみなければ分からないので、今のところ期待しておきます。
『春の嵐』って真野ちゃんの新曲、あくまでも予想だけど、カントリー娘の『先輩 Love Again』とか愛理ちゃんの『残暑お見舞い申し上げます』みたいな曲なんじゃないかな~
投稿情報: ドングリーズ | 2009/12/09 19:26
>春の嵐
それは「乙女の祈り」路線の延長線上ってコトですよね。
つんく♂なら大有りですね。
先生、最近は過去に回帰してますからね。カントリー路線はあるかも。
真野ちゃんはオールディーズ的な音に乗せて歌わせる方向が多いから(まつ毛の先にキミがいる、パッピーバースデイママ、OSOZAKI娘など)、そっち方向でシングルかな、と思ってましたが。
あと、初期高橋由美子的な「元気!元気!」路線も、変化球としてはいいかな。
意外にハロプロにはここの生態的地位が空いているしな!
と、いいつつ、つんく♂先生が乗り出してくると、プッチモニVでアルバムとか言い出しかねないなー。「ピラッ!乙女の願い」はマジにイイ曲だと思うのですが。
いやー、来年の真野ちゃんも楽しみです。なんにせよ。
投稿情報: 尾上@地底探検隊 | 2009/12/09 21:15