Buono!のニューアルバム『We are Buono!』が届いたので、早速聞いております。
これは…かなり、イイ!
ぬぅぅ。
というわけで、ファーストインプレレビュー(感想駄文)です。
書き終わるまで、仕事はしない。
01.One Way = My Way 作詞:川上夏季/作曲/編曲:木之下慶行
■出だしのドラムから、もう体温が上がる。ちゅうか、ギターの入り方とかが「スキちゃん」にちょっと似てた。
「ロックの神様」とか、ああいうロックな曲。それでいてハロプロっぽい見事な融合。
ンなわけで、いかにもBuono!って曲。
1曲目にふさわしい。
売れたシングルをなんとなく1曲目にしがちなハロプロ(ちょっと前のつんく♂)の芸風とは、180度違う。
いつもBuono!のアルバムは1曲目にすごく気を使っているなぁ。
02.Our Songs 作詞:三浦徳子/作曲:つんく/編曲:西川進
■先行シングル。
これはアルバム全体の評価にもなるんだけど、これらシングル曲がいい意味でフックになってて、アルバムを〆ている。
1stはシングル曲よりアルバム曲が勝ちすぎてたし(ゆえに名盤でもある)、
2ndはシングル曲が多すぎだった(アルバム曲の名曲っぷりが輝くのだが)。
そういう意味で、この3rdは、すごくバランスがいいと思う。
曲単位で見たとしても、つんく♂はいい仕事してると思う。サビのフック感とキャッチーさはちょっと薄いけど。
だから、このアルバムって日本のロックのアルバムっぽいのよ。てな総評はまた後で★
03.Independent Girl~独立女子であるために 作詞:岩里祐穂/作曲/編曲:木之下慶行
■個人的に一番響いた曲。
切ない系の曲で、今の自分と環境への不満、でも前向きに、っていう完璧なガールズロック!
詞の内容もスキだし、サビのちょっと不思議な付割りも耳に残る。
曲調とか、アレンジの芸風全体が、三枝夕夏 IN dbの曲っぽいなー。
これって大正解じゃないかな、と。
つってたら、知らないうちにdbは解散して、三枝夕夏が引退してたお…orz
04.MY BOY 作詞:三浦徳子/作曲:つんく/編曲:西川進
■おなじみのライブ曲。
シングルの時はつんく臭が悪い意味で作用してたけど、ライブで成長したと思う。
まぁそんなにライブでやってないけど(笑)。
アルバムとしての曲順がいいと思うのだな。
前の曲がフェードアウトしたかと思うと、鳴ってくるのがギャリギャリしたギターってのは、すごく盛り上がる。
05.うらはら 作詞:岩里祐穂/作曲:FLAT5th Yoshiaki Okamoto/編曲:西川進
■一転してボサノヴァ調で始まる恋愛曲。
間奏でこんなにギターがキュインキュインいわなければ(笑)、すごく90年代のアイドルソング。
ribonとか、cocoが歌ってそうな感じ。あ、褒めてます。
06.Take It Easy! 作詞:三浦徳子/作曲:つんく/編曲:西川進
■僕はすごく好きな曲。PVが秀逸すぎてなぁ。
これも曲順がナイスだと感じるポイントで、「うらはら」のボサノヴァなゆったりしつつも切ない系の曲から、
カントリー調の弾んだリズムのミドルテンポという流れは、すごく自然に聞ける。
凡百なディレクターだと、こういうシングル曲はアルバム後半に固めちゃったりするんだけど(ソレは良い場合もあるけど)、
6曲目に入れて、さらに7曲目もシングルというのは、かなりすげぇと思った。
1枚のCDとして、緩急の付け方が秀逸だと思う。
07.Bravo☆Bravo 作詞:三浦徳子/作曲:つんく/編曲:西川進
■これまたライブで弾けてしまう、弾けざるを得ないシングル曲。
これ、つんく♂っぽくない曲だと思う。聞いたことある歌メロが少ないんだよね。
後半戦突入で盛り上がりまくり。
P・A・T・I!と叫ばないといけない気分。
あーーーアナログ盤みたいだな。ココにこの曲を配置するのってのは。
08.カタオモイ 作詞:川上夏季/作曲/編曲:AKIRASTAR
■超・転調な展開が気持ちいい、爽快な1曲。
作曲がAKIRASTARだった。「I NEED YOU」も書いてたし、転調スキだね~。
詞の内容がもだえ死ぬほど可愛いのですが、曲はめっちゃくちゃロックで、それで切ない美しさが生まれている。
℃-uteの「美少女心理」あたりを彷彿とさせますが、あれよりもっと明るくてかわいい。
アウトロでこんなにギャリギャリってギター泣かなくてもいいじゃないか(笑)。
09.Blue-Sky-Blue 作詞:川上夏季/作曲:ムラマツテツヤ/編曲:西川進
■2ndの「Last Forever」をちょっと思い出す、大きなスケールを感じさせる希望系の1曲。
まぁ青空テーマでせせっこましい曲だと困るんだが(笑)。
イイ曲なんだが、ここらへんのブロックは、ややダレるかな。
10.紅茶の美味しい店 作詞:橋本淳/作曲:筒美京平/編曲:小林俊太郎
■筒美御大作曲&橋本淳作詞といえば、1stの「星の羊たち」がありましたっけ。
誤解を恐れずにハッキリ言えば、アルバムの中でも異質な曲。
なんというか、こう、曲をダーッと聞いてきて、ポンッと不思議なアクセントになってるのです。
詞が、もう詩のレベルになっているのは、橋本先生の芸風ではあるかな。
繰り返しとか、文節とか、なんかもう、幻想的な雰囲気すらする。
ちっともロックじゃないけど、歌謡曲でもない。アイドルソングって(概念として)こういうものなのかもしれない。
11.タビダチの歌 作詞:岩里祐穂/作曲:Gajin/編曲:佐久間誠
■実質上のエンディング曲。
ベタだが美しい「OVER THE RAINBOW」路線です。
あの、パート割りのパターンが、愛理(雅)→雅(愛理)→桃子→ユニゾン、というのが多いんだ、このアルバム。
まぁシングル曲は違うんだけど。
で、「タビダチの歌」は、その桃子の声質がとっても心地よく活きているのですわ。
合唱曲っぽい後半のユニゾンも美しい。
つか、合唱曲って、流行ってるのかな? なら、もっと振り切っても良かったんじゃないかな?と思う。
12.We are Buono!~Buono!のテーマ 作詞/作曲/編曲:AKIRASTAR
■アルバムタイトルトラックなのに、この位置という、事実上のボーナストラック扱い。
否、これこそが本質でしょうかね!
全部聞き込んだ後に、この曲が流れるってのは、もう、「どうだこのやろう!」と勝ち名乗りを上げられた気分になります。
ラフっぽい歌い方で、咳ばらいとか、私語がはいっちゃうあたりは、「そういうロックのレコーディングの文法」のオマージュだとも言えますな。
↑ギターのチューング音が入ったり、カウントの声が入るみたいな、アンプラグドものにありがちな文法ね。
つきなみですが、最後に愛理で閉めてるのは、まぁ萌えますよね。
■総括■
アルバムとしてダーッと聞いた時に感じたのは、ブルーハーツの初期のアルバムみたいな手触りだなぁ、と。
なんというか、シングル曲のキャッチさと、アルバム曲のメッセージ力のバランス感が似てた。
無論、音作りは似てませんよ。
個人的な感想なので、同意はいらないんですけど。
そういう意味で、すごく「ロック」であることを意識して作っているなぁと。抽象的だなオイ。
シングル曲の収め方とか、CD1枚の、一時間足らずの作品として流れがあるのですよ。
ライブセットリストみたいなアルバムの曲順ってのもよくある文法なんだけど、これは違ってますよね。
あくまでもCDとしての聞き応え、完成度を突き詰めてる感じ。
これって、80年代とかの(例:CBS&EPICソニー系)ロックミュージシャンのアルバムっぽいんだよね。
ストリートスライダーズとか、レベッカとか。
とか言いつつ、僕もほとんど忘れてますけど(笑)。ま、印象なんで。
反面。個人個人の歌という意味では、とてもスルーっと聞けちゃって、
3人であるがゆえの利点というか、フック感は、正直薄まっているような気がします。
かろうじて、桃子の声質で揺さぶられる感じ? 雅と愛理の歌声のキレイさ&うまさが拮抗してるからなぁ。
そんなことをひっくるめて、3枚目にして成熟の極みに近づいてるような、とにかく完成度が高い1枚です。
ただし、万人受けはしないでしょうけど。一般人に勧めるなら、やっぱ1枚目かな?
★
僕の希望は、ライブ演奏のベストっぽい選曲のアルバムを出して欲しいなぁと。
ドルチェの演奏でのBuono!をCD音源にして欲しいだけなんですけど(笑)。
「アイドル」だってナメてんじゃねーぞ
って、ホント言いたくなった!カッコイイ!これいいアルバムですね。なんかBuono!のアルバムって1stから圧倒的にスゴいけど、ここへ来て完全に世界観も出来上がり、乗ってるね~って感じ。
3人はもちろん、制作陣が楽しそうだよね。こういう仕事ってうらやましいというか…やっぱカッコイイ。
俺の好きなモノはこんなにイカスんだぞ~って平成ガメラ以来、久々に言いたくなった!(笑)
尾上さんの解説のとおり、どの曲も秀逸ですが、今夜の気分としては、『Take It Easy』が心に響いた。この曲、シングルの時はそれほど…だったのに、尾上さんの言うように、曲順がナイスなのかも。
来週までにアルバム聞き込もう!
投稿情報: ドングリーズ | 2010/02/10 00:02
[いいですね]
久々にvoxに来たら、凄い量の更新(汗)、
先輩方の戦いはガッツリ始まってますね。
追いつける様に、今日、急いでBuono!のアルバム買いに行きました。が…CDプレーヤーが本日未明、つぶれておりました(汗)
風よ雲よ太陽よ。
心あらば答えてくれ。
なぜこの世に生まれたんだ。(泣)。
投稿情報: ロー | 2010/02/12 00:44
Buono!を聞くためじゃ!
℃-uteと会うためじゃ!
それ以外に生きる理由はあるのか?
あったら、むしろ教えてくれないか?
追いつく?
誰かのために走るんじゃない。自分のために走るんだ。
応援とは、すなわち自己満足よ。
投稿情報: 尾上@地底探検隊 | 2010/02/12 03:23
解ってますって。
超OKッスよ!
メタルダーが懐かしく成って書いちまっただけよぉ!アニキ!いや、親分!
月末、28日はBuono!のライヴに行ってきやす!
投稿情報: ロー | 2010/02/12 03:33