2010年5月11日(火)
大人の麦茶の第17回(17杯目)公演『タイガーブリージング』を見てまいりました。
えぇ、吉川友と仙石みなみが目当てです。
なのに、アフタートークがある日ではなく、千穐楽。
アフタートークショーがある日にしときゃよかった。
目当てがある以上、そういう方のが好みだろうに。
千穐楽なんていう、目先の銘につられてしまい、つい大事な本質を忘れてしまう。
そんなんが僕。
選択決定するのが苦手。だからいつも打算。
さて。
僕自身のことですが、
舞台関係のお仕事はちょっとやってたりはするのですが、
取り立てて演劇というものが大好きってワケではないので、
年間にお芝居は4、5本くらいしか見ない(ゲキハロ除く)ので、
演劇界にくわしいわけではないです。
大人の麦茶だって、ゲキハロで知ったわけですし。
そう!ゲキハロを知っているからこそ、なにかしらの期待値は高まっていたのです。
とはいえ。
DVDが出るようですが、ここを読む人がダレも芝居を見ていない以上、なにをどう書いても伝わらないので、わりと簡潔に。
『タイガーブリージング』
すごく「変な」お芝居でした。
大爆笑をするわけでもなく、ハラハラドキドキするでもなく、感動で涙するわけでもなく。
感銘を受ける深くて重いテーマ…ってのも無いし、抱腹絶倒の内容皆無の超娯楽編ってわけじゃない。
役者の演技が鬼気迫るぜ!とか、アドリブ連発でハプニングだぜ!とか、そういうのもなく。
じゃあ、つまんなかったのかよ? と言うと、そういうわけでもない。
楽しかったんです。喜怒哀楽の「楽」。
おもしろい、じゃなくて、楽しいです。
脚本・演出の塩田さん独特の台詞回しと小ネタとネーミングセンス…いわゆる「世界観」に浸っていられる、不思議な空間。
一言で言うと、そういうお芝居でした。
わかんないよね。
伝えられないんですよ。本当に。
まず、あらすじが書けない。一応文筆屋のはしくれですが、これが書けない。
書いたとしても、とにかく状況を説明することしかできない。
あとは、小ネタを羅列して、ココが伏線、あそこが笑うとこ、とか書くしかない。
どっちにしても「あらすじ(粗筋)」にはならない。
真野ちゃんの『フォトジェニック』のが全然あらすじ書けますよ!
そもそも。
チラシの裏に書いてあるあらすじが、すでに嘘。つか変更前のもの。
そう、帰ってきてからちょいと調べてわかったのですが、
このお芝居は途中でいろいろと変更になった公演だったのです。
そのため脚本は、「書いて出し」状態で、稽古をしながら全体を構築していったそうです。
演出は塩田さんではなく、座長の池田稔さん(ルーム長のが伝わる?)がかなりの部分を作ったそうです。
そして、チラシ写真のドセンターにいる中神一保さん(バカヒロおじさんのが伝わる?)が、出演しないという、この事実!
経緯をまとめると。
公演決定。キャストも決定。タイトル決定。内容の構想は完成。チラシを刷った。
その後になって、中神さんが降板されたのだそうです。
体調不良としか理由はわかりませんが、ブログを読むと終盤の稽古には出ていたみたいだし、今日も劇場にいたし、つか影ナレをやってたし、録音で声だけは出演してたから、稽古期間に入院か何かをされたのでしょう。きっと、多分。
塩田さんはキャストを変更するなり、減らすなりする方向で脚本を書いていたそうなのですが、
構想どおりに書けなかったそうです。
作家っつーのは、そういう時がありやがるから仕方がない。
チラシの裏にあったあらすじは構想時のもので、実際書いてくウチに話が変わっていったと。
しかも、書いて出しだった、と。
そーゆーことらしい。
だから、チラシのキャッチコピーを無理に(感じた)セリフに盛り込んでいたり、
各人の役割やキャラクター造形が、まちまち(つか、人によって粗密の差がありすぎる)だったり、
物語は流れていくんだけど、起承転結のつなぎが強引だったり、拾ってない伏線があるとかしたんですなぁ。
端的に言って、つじつまが合ってないというか、ご都合主義というか、
そういう荒っぽさが各所にあったんですよ(要するに推敲してない感じがする)。
まぁ、いろいろと制約もあったんだろうケド…。
最後の舞台挨拶では塩田さんが登場し、お客さんに頭を下げていました。
まぁ、すでに笑い話になってはいたんですがね。
★
とりあえず、自分が見た席は後ろから3列目だったのですが、吉川友の美しさは本物でした(←ソコ?)。
あれがいまだに「エッグという研修生扱い」なのは、正直、どうかしてると思った。
まぁ、可愛きゃいいってモンでもないんだけど。
えーーー、今日はひとっつも中身の無い更新ですね。
じゃあ普段はあるのか?って聞かれても困ります。
[いいですね]
仕事人としての尾上さんが見え隠れしてる様に感じる更新です。
でも面白い面白くない関係無く、それでいて、印象な映画を思い出して、題名が思い出せ無い、このやるせなさ(笑)
投稿情報: ロー | 2010/05/12 23:00
[いいですね]
タイガーブリージング、ストーリーはようわかりませんが、お芝居の内容が変わったっていうこととかいろいろ面白いですね。ルーム長やバカヒロおじさんは親近感ありますし。見ても良かったなぁ~
投稿情報: ドングリーズ | 2010/05/13 00:59
[いいですね]
この芝居、2ちゃん狼では、なかなか酷評されていました。
やっぱり、つじつまがあってなかったり、伏線も投げっぱなし、物語展開も強引…つかご都合ですからねぇ。
言ってみれば後半の謎解きどんでん返しだけがメインな話なんですけど、まぁ回り道しまくりで、ストーリーがちっとも転がらないので。
そういう意味では、見ておいても良かったかも★
あらすじ、書いてみましょうか?
ぜったい、わけわかんないから。
■世田谷。高速道路の高架が走っているある町。
その町で、小山内あゆみ(石川梨華)は、姉2人と小料理屋「大好きな人の短所」を営んでいる。
ある朝。小山内さんたちの部屋。
あゆみの姉が新聞を広げて驚いた。
その町の高速道路のところで、トラックとバスの玉突き事故がおきたという。
が、新聞はその事故のことには対して触れず、トラックから逃げたしたベンガルトラのことだけが書いてあった。
事故で渋滞する車の上を、八艘跳びで逃げながら、トラは町に消えたのだという。町には外出禁止令が出た。
「「「こわいねー」」」
それだけ言って、三姉妹は日課のヨガをはじめる。
その時。彼女たちのマンションに二人組みの男がやってくる。
中年男と青年のふたり組は、自分らは探偵だと名乗ると、この部屋から向かいのマンションを監視させてくれ、といった。
果たして向かいのマンションの一室には、
ガラの悪そうなモヒカンの男と、目つきの悪い中国人、やたらセクシーな美女、そして二人の猫のものまねをしている女子高生、がいた。
さっそく監視をはじめる男たち。
あゆみは、自分の特技であるやたら精度の高い読唇術で、監視を手伝うことになる。
2棟のマンションのこっちとあっち。
向かい合った部屋で、多元中継のように繰り広げられる…日常会話(?)。
女子高生二人は監禁されていると主張する探偵。しかし、どうみてもそうは見えない部屋内の雰囲気。
謎がまったく謎のまま、まだまだ話は転がっていく。
ふと、姉たちが漏らす。
監禁マンションの部屋は、昔、自分たちが中学生だったころに、町一番の乱暴モノ「ジョー」が住んでいた部屋だったなぁ、と。
ジョーがした乱暴の数々は、今もあゆみの心にトラウマとして残っていることを…。
と、小山内さんの部屋に「自称あゆみの親衛隊」を名乗る、横浜という男がやってくる。
要は毎日遊びに来るのだが、予期せぬ闖入者である探偵の若いほう(=田中くん)に因縁をつける横浜くん。
いろいろあって、誤解も解けて、探偵調査の手伝いをすることになる横浜くん。
その時、件のマンションの一室からピザ屋へ出前の電話が入る。
その出前の依頼を携帯で受けたのは、横浜くんだった。
横浜くんはピザ屋のバイク宅配をやっているのだった。
この機に乗じて、監禁マンションへ潜入し、あわよくば救出をしようとする探偵チーム。
あゆみの読唇術で監視を続ける中年探偵。
横浜くんと田中くんはピザ屋になってマンションへ突入!
なんとか「監禁」の証拠をつかんで、女子高生たちを救出しようとする二人だったが、些細なミスから、モヒカンを怒らせ、乱闘に。
すったもんだの末、私たちは監禁されているのではないから、帰る気はないと言い張る女子高生たち。
そして語られる、この奇妙な5人の関係。
同時に探偵さんの監視理由も発覚する。
・・・・・・・・・
以上、ここまでだけでも、変な部分がたくさんあります。
……ハイ、じゃあ続きはまた今度書くからねー。って紙芝居屋かっ!。
投稿情報: 尾上@地底探検隊 | 2010/05/13 03:30
[いいですね]
うーん…ひとつひとつ面白そうな感じだけど、あれ逃げたトラはどうした?
投稿情報: ドングリーズ | 2010/05/13 09:54