ついにチャンプルをみました。
金曜夜、土曜昼、日曜昼。
楽しいとか、楽しくないとか、いいとか、悪いとか、
そういうのを超えた「なんだかよくわかんない」という思いで頭がいっぱいになってます。
★
カバーとか新ユニットとか、こけおどしのギミックの乱発大会には、正直新鮮な感動がありませんでした。
とはいえ、
プッチモニVの新曲は、数少ない貴重な収穫だったといえましょう。
それと、新ミニモニの持つポテンシャル。技術はつたなかったですが、将来性という一点においては驚嘆です。
続・美勇伝やHight-Kingの歌った、純粋なJ-ロックの完成度の高さと歴史の深みには改めて感嘆しました。←楽曲だけの評価かよ(笑)。
なによりも、あぁ!の佐保明梨をはじめとする、エッグメンバーの輝きっぷりには、ハッキリ、やられました。
新世代…いわゆる成長。
それを感じるには、十分なライブでした!
ですが、既存メンバーの輝きがソレに勝っていたか?と問われると、ハッキリYESとは言えない感じです。
オレ主観ですが、立ち位置&パート、ユニットなどで推されていた印象、輝きを発していたメンツは、
●高橋愛
●田中れいな
●道重さゆみ
●熊井友理奈
●菅谷梨沙子
●鈴木愛理
●真野恵里菜
ってトコでしょう。
次点というか、自力で光ってた人は●ジュンジュン、●光井愛佳、●中島早貴、●岡井千聖、●夏焼雅、●須藤茉麻……くらいかなぁと。
異論は認めない、オレ主観だもん。
(※エッグに関しては、次回更新で書きます。)
全員歌唱の曲がある、そしてあの狭いステージの場合、立ち位置というのは非常に重要です。
センター、両翼、階段直上、横テラス上、ここらへんが大事な立ち位置ですね。
ここ、目立ちます。
あと、新ユニットでのパート割り、ユニットの登場順番など、
「お客さんのその子をどう印象つけるか?」という戦術が、あるのです。
お分かりのように、上記の推されてたメンバーのほとんどは、
まったくもって目新しくも無い、いつもの推されメンツです。
つまるところ、新鮮さが無いわけです。
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あの、ハロコンって、なんのためにやるんでしょう?
昔はモーニング娘。一極集中主義で、そのほかユニットやソロを披露する場、みたいな感じだったと思うのです。
モー娘だけ大盛り上がりで、カントリー娘ではシーンとかね(だからこそ、レンタル加入という奇策が生まれた)。
少なくとも、自分が参加した過去のワンダエルダ合体コンはそうでした。
まぁ、あの頃のファンはやさしいから(今も結構やさしいが)、前田有希ドンの演歌にもコールをして楽しく聞けた。
そういう意味で、オーディエンスの力によってライブという空間の空気が形成されていたんです。
一部のオーディエンス側からしたら「ここは俺たちの力で盛り上げないと!」という使命感もあったでしょうし。
でも今は、娘・ベリ・キューという三本の柱に、新人の真野、これからのチームS/mileageと、
言ってみれば、どれも既知で、どれも安定した人気の(固定のヲタがついている)ユニットばかりなんです。
しかも、そのほとんどのファン層は被ってるので、見てる方には新しい感動が少ない。
といって、新規層を開拓しようにも、
今の、単推し全開な人や、頑固な℃-ute一本やりの人に見せるには、内容が中途半端なのです。
愛ちゃんのソロでは愛ちゃんヲタがきちんとがんばるし、真野ちゃんでは真野ヲタががんばるし。
それぞれのファンがそれぞれにコールし、MIXを打ち、ヲタ芸をしている。
例えるなら、MIX打つのはほぼ℃ヲタなんですけど、彼らはベリの歌ではMIX打たないんですね。
そして、真野ちゃんの振りコピする人が異常に少なかったんですね。
もう各人がてんでに楽しんでるだけ。
その会場に一体感は無いんです。
どこぞのサイトじゃぁ「スッペシャルジェネレーション」まで会場の一体感皆無…と評している人もいました。
じゃあこのコンサートは何のためにやってるの?
って思わざるを得ないんです。
それぞれの既存のユニットが歌うのは、持ち歌1曲2曲程度。
そして新ユニットが1曲程度。
どこで持ち味を発揮して、どうやって新しいお客さんをつかめというのでしょう?
しかも、シャッフルユニットのメンバー紹介は無し。
新ミニモニをMCでいじっただけ(あれはさすがに一番馴染みの薄いエッグ2人いるからの配慮でしょうが)。
S/mileageなんて、このコンサートが正規のお披露目の場だと、司会のまことがハッキリ言っていたにも関わらず、メンバー自己紹介なし。
超どうでもいい質問MCだけ。
フルネームも言ってもらえないって、どういうこと? DAWAって…。変なあだ名はキャナポッシだけにしてあげてください。
仮に、新しいお客さんが来てて、「新ユニットで光ってたあの子は誰だろう?」そう思っても、わかる手がかりはグッズを買うだけ。
端的な例を言えば、佐保明梨です。
全員曲ではドセンターをまかされ、あぁ!では、あの愛理と、あの雅と対等に歌った佐保ですが、
2時間のライブ中で「佐保明梨」の「さ」の字もMCからは発せられませんでした。
主催者は「CD買ってるでしょう? どうせ知ってるでしょう?」といわんばかりの演出しかしてない。
これ、お披露目か?
お金が潤沢にない、年少(ティーン層)のファンをまったく考慮してない。
おっさんヲタと共に滅ぶ気なんでしょうか?
つんく♂さん。演出家ぶったひとりよがりに
女の子たちを付き合わせるのはもう勘弁してくれ。
そういう態度をファンを舐めてるというんだよ。
こちとら、お前らの財布だぞ。わかってんのか?
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加えて言うなら、会場の規模の問題があると思います。
お披露目という側面があるからこそ、代々木や横浜アリーナでは、会場をぐるりとまわる花道があったわけです。
目の前をハロメンが駆け抜ける。声をかけられる。ステージだけじゃない場を見られる。
コンサート中に、オーディエンストアーティストとの距離感が変化するわけなんですね。
いくらなんでも目の前にこられたら、大して興味の無い女子でも注目しますよね?
しかし、中途半端な規模の中野を選んだから、花道なんてできない。
「ま、正月コンと同じことすればいいや」という、スタッフの手抜き加減がありありとわかるんです。
【会場規模小さい→客単価下がる→グッズ売ろう→時間的に写真だけ→ユニット乱発で写真水増しでOK】
新ユニット企画に対して、こんな穿った見方をする人が出てくる(そう言ってる人がいるのよ)のなんて、非常によくないんです。本当は。
コンサートの内容が良かったら、誰も何も思いませんもの。
今年冬のエルダコンや、エルダ卒業合同コンなど、高い評価を受けたコンサートは、総じてギミックが少ないという事実は何を物語るのでしょうね?
だから冒頭の感想になるんです。
なんだかよくわかんないコンサート。
誰に、何のために、どうして、何を見せなければいけない場なのか。
モー娘。ファンだけでしょうね喜んでるのは。いやむしろモーヲタは「真野イラネ」くらい言ってるかもしれません。
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チャンプルーとは琉球弁で「混ぜる」という意味です。
だからシャッフルユニットの冠として合弁的に乗せてみた。
混ぜて生まれる化学変化はあるでしょう。
それがうまくいくこともあるでしょう。
ビビンパという韓国料理も混ぜるって意味の料理です。あれなんて混ぜなかったらうまくもなんとも無い食い物です。
混ぜてうまくなる。
このチャンプルーうまかったですか?
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