■ネタバレありまくり!■
℃-uteコンサートツアー2010春「ショッキングLIVE」がついに始まりました。
千葉は松戸。松戸森のホール21で、2日間全3公演が開催されました。
いろいろ書きたいことあります。
しかし、未見の人いますよね。
ネタバレ以前に、僕はみなさんに先入観を持って今回のコンサートを見て欲しくないのです。
あくまでここは僕の便所の落書き…いや感想文とはいえ、
やはり、なにかしらのベクトルを決定付けてしまうと思うのですよ。
だから、読まないでください。
事象に惑わされず、自分の眼で見て、
自分なりの感想(ただ、すごーいとか、キャワとか、そういう小学生みたいの禁止/笑)を持ってから、ここを「まぁ見てやってもいいか」的な上から目線のスタンスで見て欲しいのです。
あー、ここの読者には一人、とんでもない情弱がいるからなぁ。本当、読むなよ、キミだけは!
あと、あえてコンサートに行かない選択をした人も、正直、読まないでください。
ていうか、読まないよね?後悔してないんだから!
ま、名古屋でいじる楽しみが減るので読まないで~(特定の誰か様へ/笑)。
というわけで、携帯で見る場合は通じないのですが、文字は反転しないと読めなくしました。
▼以下、反転なので、選択すると読めます▼
まずは、セットリスト
http://blog.goo.ne.jp/seasonz
より
01 SHOCK!
MC
02 まっさらブルージーンズ
03 甘い罠
VTR(メンバー紹介) VはSHOCK!のremix。曲は憧れMy STARをremix
04 ★憧れ My STAR★
MC
05 四月宣言
06 Lonely girl’s night(矢島ソロ)
07 セブンティーンズ VOW(中島、岡井、萩原)
MC ショッキングフォト
08 ダーリン I LOVE YOU(岡井ソロ)
09 イメージカラー(矢島、鈴木)
10 生きようぜ
MC
11 The Party!
MC 矢島
12 ENDLESS LOVE(萩原ソロ)
13 君の戦法(中島、岡井、萩原)
14 嗚呼 恋(鈴木ソロ)
15 EVERYDAY 絶好調!!
MC 鈴木
16 愛してる愛してる(中島ソロ)
17 FOREVER LOVE
18 JUMP
19 SHINES
20 青春ソング
Encore
21 キャンパスライフ~生まれて来てよかった
MC
22 都会っ子 純情
23 夢があるから
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
要約するとこのコンサートは、各人のソロを盛り込み、アルバム「ショッキング5」を中心にすえつつも、
いつもの定番曲を、前回の「キューティーJUMP」と似た位置にすえたセットリストでした。
◎ネガティブファクターから話しましょうかね。
これは矢野大先輩と話してて出たコトなのですが、
曰く「なっきぃにソロ曲とか無理にやらせる必要を感じない。舞美のソロも技術的に愛理に見劣りしてしまって(主にフェイクのとrころ)、正直見ていられない。なによりショッキング5の曲は、やっぱり盛り上がりに欠ける」
とまぁ出るわ出るわ(笑)、矢野大先輩は御気に召さなかったようでした。
辛いなぁーーー先輩は! と言いつつ、実は僕も大同小異。
全体の有機的な流れがいまいちだったかなーと思ったりしました(まぁ、ステージ上に完全に誰もいなくなって、暗転が30秒くらい続いてしまう、Berryz工房のコンサート「目立ちたいっ!」よりは、流れはいいですけど)。
基本的には同じようなことを思ってました。………初日はね。
最初の公演を見て感じたのは、「キューティーJUMP」のマイナーチェンジでしかないセットリストへの違和感でした。
前半に「まっさらブルージーンズ」、後半に「FOREVER LOVE」「JUMP」「SHINES」「青春ソング」、アンコールでの「都会っ子純情」という定型フォーマットは、正直鼻に付きました。
こんなんでいいのかな?と。
とりあえず盛り上がるような位置に機械的に組み込まれた曲で、僕らは跳ねているのか、跳ねさせられているのか?
そういう疑問がありました。
それとはまったく逆に、コンサートてそうじゃなきゃ駄目だ!とも思ってる自分もいますけどね。
つまり、確実に盛り上がる曲を盛り上がるところで演らないコンサートなんてありえないだろうと。
要するに、「愛しのエリー」をやらないサザンのコンサートは無いだろうと。「伝説のチャンピオン」をやらないQUEENのコンサートなんて、誰も見ないんじゃないかと。
そういう意味では芸の無いセットリストでもアリなんですがね。
ただ定番化するには、まだ早いグループなんじゃないかな、というのも同時にあったりして。
あと、ネガティブ要素を無理矢理加えるならば、密度の高さ。
ある意味では良いことなんだけど、1コーラスしかやらない曲目が多くて、せわしない印象は正直ある。
たくさん曲はやるのに、どこか食い足りないというか。
★
◎さて、ここからはボジティブファクター。
というか、言いたいことはただひとつ。
キーワードは「成長」。
それが今回のコンサートのみどころであり、主題であり、感じられるところであり、明日への希望である。
「成長」と一言で言うても、意味はいろいろ。
技術の成長
身体の成長
女性としての成長
人間としての成長
そして、グループとしての成長。
歌手としての技術という点で言えば、今の℃-uteは、まだまだレベルが低いと言えるでしょう。
でも、前述の矢野さんの批判は、じつはこの一点に集中しています。
絶対評価しては、技術が低いです。各人それぞれバラバラですしね。
でも「歌手」というくくりでなく、「℃-ute」というくくりで見たらどうでしょう。
点ではなく、線で見たらどうでしょう。
全員がソロ曲を歌えるようになったこと。
ダンスで魅せてくれるしなやかな動き。
ハッとするほど艶やかな女で、可憐な乙女の表情をみせてくれる曲間の表現力。
ひとりひとりが独立して、誰にも寄り掛からず、それでいて℃-uteという母体を形成している強固なチームワーク。
そして、5人になったことはパワーダウンに感じない圧倒的な存在感。
そういった、「成長」をひしひしと感じさせてくれました。
梅田えりかの、有原栞菜の、なにより村上愛の影は、もうチラつきません。
パート割云々に伴う感傷という意味では感じますが、
歌声などで「ここに◎◎がいたら…」という思いは、少なくとも僕は感じませんでした。
とおりいっぺんな歌の技術ではなく、℃-uteの成長を感じさせてくれるコンサート。
全員のソロ曲が配されているのは、そういう意味じゃないかな、と思うのです。
★
さて、お気づきの通り。今回のコンサートは、いつものコントコーナーや寸劇はいっさいなく、MCと楽曲だけで構成されています。
例のフラッグパフォーマンスも、タップなどとは違い、あくまでも振り付けの一種でした。
好意的に解釈すれば、小手先ではなく、歌でファンを魅了しようという意気込みから来てるんじゃないかなと思います。
そういう意味でも、少女たちの成長を見せてくれるものではあります。
例え、贔屓目にもつたなくても、そこにある気持ちを感じさせてくれれば、それで。
★
この「成長」という単語にもっともふさわしいのが、萩原舞ちゃんです。
断言しちゃいます。
ソロで歌ったのは「ENDLESS LOVE」。とてもとても大人の曲です。
背も伸びたし、髪を切って、ちょっとクセっぽくセットした舞ちゃんは、とても大人びて見えました。
「恋の神様に/お礼がしたいわ…」あの独特の歌声が、切なく、美しく響きました。
曲間でしなやかに踊るソロダンスは、ハッキリ女性のソレでした。
もう末っ子じゃない(末っ子なんだが)。
緊張していたのか、初日は涙目でしたけど、ひるむことなく演じきり、とてつもなくカッコイイ舞ちゃんがいました。
なっきぃのソロもまた、成長を感じさせてくれました。
歌ったのは「愛してる愛してる」。
栞菜とのデュエット曲でした。これを一人で歌いきります。
オーディエンスを前にして、一人で立つ。この力強さ。
彼女のこの演目ほど、「技術以上に大事なのは気持ち」という言葉を体言しているものはありません。
岡井千聖。
僕は彼女に関しては、単純にいままでが不遇だっただけで、実力は十二分にあると思っていました。
「ダーリンI LOVE YOU」は、岡井ちゃんのかわいい声で歌うのにピッタリ!
それでいてこの子は「僕らの輝き」のようなカッコイイ曲もこなすのがスゴイのです。まぁ今回は「輝き」はやらないので残念なんですけど。
やっぱり、歌うまいよ!岡井ちゃん。
いつものはにかんだような笑顔の隙間に見える、女性の顔…だったらイイんだけど(笑)、やっぱり岡井ちゃんは岡井ちゃんでした。
かわいくて、元気で、楽しそう。それがステージ上でハジケまくってる。
でも、ただいつもの全力じゃなくて、緩急をつけて、視線をこっちに向けさせるようなダンスのキレがあった。
そういう意味では、歌手とか女性とかじゃなくて、人間的な成長ってことなのかも。
★
このコンサートにあるものは、あるがままの今の℃-ute。
余計なギミックや小細工を、できるだけなくして、
いつもどおりの仲の良い5人の、素敵なパフォーマンスを存分に楽しめるコンサート。
PV「四月宣言」を、芸の無いとか、金かかってないとか言う人がいるけど、
素材のよさがあれば、修飾するものはいらなくなると思うのだよ。僕は。
食パンがソレだけでうまけりゃ、ジャムとかいらんじゃないか?
今までのような、速くて、賑やかで、激しいだけじゃない。
ゆったりと聞き込む部分や、各人をじっくりと感じられる部分もある。
やっと分かった「ショッキング5」というアルバムは、そういう補完というか、隙間埋めの楽曲集なのだ。
そりゃ駄目だよ(笑)。
でもだからこそ、「真の完成形」であるこのコンサートには、℃-uteそのものが高密度でぎっしりに詰まっている。
一回や二回で分かる程度の密度じゃない。
そこがいいところでもあり、駄目なところなんだけど。
つんく♂め、コンサートまでスルメにしやがった!
ただ、数見れない人が、ちょっとかわいそうかな。うん。
★
ちなみに。メンバー紹介VTRが、出色のかっこよさ!
あのクソ手抜きPVである「SHOCK!」の素材から、
よくもここまでカッコイイ映像をつくってくれた!と、賞賛の雨を降らせたいです。
映像やった人も、かっこよくするぞ!って気合いが入っている感じがする出来です。
ま、曲は憧れMY★STARなんだけど。もしかして、あのPVはつんく♂も気に入ってなかったのかもしれない。
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